株式会社高田

お知らせ

2026.08.09

家族葬にする?一般葬にする?大切なのは「なぜ家族葬を選ぶのか」

家族葬にする?一般葬にする?大切なのは「なぜ家族葬を選ぶのか」

近年、「家族葬」という言葉を耳にする機会がとても増えました。

葬儀のご相談でも、

「家族葬でお願いします」
「今はみんな家族葬ですよね?」
「家族葬の方が安いんですよね?」

と聞かれることがあります。

もちろん、家族葬は現在のお葬式の大切な選択肢のひとつです。

しかし、私たちが一度考えていただきたいと思うのは、

「なぜ家族葬にしたいのか」

ということです。

家族葬が良い、一般葬が良いということではありません。

ご家族がどのようなお別れをしたいのか。そのことを考えた結果として、家族葬が合っているのか、一般葬が合っているのかを選ぶことが大切です。

家族葬は「安い」というイメージ?

家族葬を選ばれる理由のひとつとして、費用を挙げられる方は少なくありません。

「人数が少ないから、家族葬の方が安いだろう」

そう思われるのも自然なことです。

確かに、参列される方が少なくなれば、料理や返礼品など、人数によって変わる費用が少なくなることはあります。

一方で、祭壇や棺、会館使用料、火葬に関する費用など、参列人数が少なくなっても必要となるものがあります。

そのため、

「家族葬にすれば必ず葬儀費用が安くなる」

とは限りません。

もし家族葬を選びたい一番の理由が「費用を抑えたい」ということであれば、最初から家族葬と決めてしまうのではなく、

「どのくらいの費用で考えているのか」
「何を大切にしたいのか」
「どこなら抑えることができるのか」

を葬儀社と相談することが大切です。

家族葬という名前を選ぶことよりも、必要なものと、そうでないものを整理する方が、ご希望に合った葬儀につながることがあります。

「人が来なかったら…」という心配から家族葬を選ぶことも

地域によっては、新聞のお悔やみ欄などで葬儀についてお知らせすることがあります。

その際、

「一般葬として掲載して、もし参列する人が少なかったら恥ずかしい」
「それなら最初から家族葬として載せたい」

という理由から、家族葬を選ばれることもあります。

そう思われる気持ちもよく分かります。

しかし、ここでも一度考えてみてほしいことがあります。

故人様には、どのようなお付き合いがあったでしょうか。

ご近所の方、昔からの友人、職場の方、趣味を通じて知り合った方。

ご家族が知らないところにも、故人様とのご縁があることがあります。

「最後に顔を見てお別れしたかった」
「ありがとうと伝えたかった」

そう思っている方がいらっしゃるかもしれません。

参列者が多い葬儀が良い葬儀というわけではありません。

反対に、少ないから良くないというものでもありません。

だからこそ、「何人来るだろう」ということだけで葬儀の形を決める必要はないと私たちは考えています。

本当に家族だけで送りたいなら、家族葬はとても良い選択

もちろん、

「最後の時間は家族だけで過ごしたい」
「身近な親族だけで静かに送りたい」
「一般の方への対応を気にせず、ゆっくりお別れしたい」

というご希望であれば、家族葬はとても良い選択肢です。

大切なのは、家族葬を選ぶことそのものではありません。

家族葬を選んだ理由が、ご家族の希望と合っているかどうかです。

「最近は家族葬が多いから」
「なんとなく安そうだから」
「みんなそうしているから」

ではなく、

「私たちは、どんなふうに送りたいだろう」

というところから考えてみてください。

「誰に来てほしいか」を考えてみる

葬儀の形に迷ったときは、「家族葬か一般葬か」という言葉から考えるよりも、

「誰にお別れをしてもらいたいか」

を考えてみると分かりやすくなります。

家族だけで過ごしたいのか。

親族には来てもらいたいのか。

仲の良かった友人にも声をかけたいのか。

ご近所の方や仕事関係の方にもお別れしてもらいたいのか。

ご家族で話していくと、少しずつ希望する葬儀の形が見えてきます。

「家族葬だけれど、親しい友人には来てもらいたい」

という形があってもよいでしょう。

最初から言葉の枠に当てはめる必要はありません。

必要なもの、必要でないものを一緒に整理する

葬儀には、決めなければならないことがたくさんあります。

会場、祭壇、お花、料理、返礼品、参列していただく方の範囲など、ご家族によって必要なものは違います。

だからこそ、

「これは大切にしたい」
「ここは簡素でもいい」
「この人たちには来てもらいたい」
「家族だけの時間も取りたい」

と、一つひとつ整理していくことが大切です。

ご家族だけで答えを出す必要はありません。

分からないことは葬儀社に聞きながら、ご家族でも話し合ってみてください。

そうすることで、「家族葬だからこのプラン」ではなく、そのご家族に本当に必要なものを選んだ葬儀に近づいていきます。

家族葬か一般葬か。答えはご家族によって違います

家族葬が良いのか、一般葬が良いのか。

そこに一つの正解はありません。

費用をできるだけ抑えたい。

家族だけで静かに送りたい。

親しかった方には、きちんとお別れをしてもらいたい。

故人様が大切にしてきたご縁を大事にしたい。

ご家族によって、大切にしたいことは違います。

だから、まず「家族葬にする」と決めるのではなく、

「私たちは、どんなお葬式にしたいのだろう」

というところから考えてみてはいかがでしょうか。

葬儀社と話し、ご家族でも話し合い、何が必要で、何が必要ではないのかを整理する。

その先に、家族葬があるかもしれませんし、一般葬があるかもしれません。

葬儀の名前に合わせるのではなく、ご家族の希望に合った形を選ぶこと。

それが、そのご家族に合ったお葬式を考えるうえで、何より大切なことだと思います。

葬祭ディレクター 西岡政弘