株式会社高田

お知らせ

2026.06.20

事前相談のススメ

葬儀の予約ではなく、不安を一つずつ減らしていくために

「まだ元気なのに、葬儀の相談なんて縁起でもない」
「本人が生きているうちから、そんな話をするのは失礼ではないか」
「考えたくないし、まだ早い気がする」

事前相談のお話をすると、このようなお気持ちを持たれる方は少なくありません。

葬儀のことを考えるということは、大切な人とのお別れを想像することでもあります。できれば考えたくない。まだ先のことだと思いたい。そう感じるのは、とても自然なことだと思います。

私たちも、事前相談を無理におすすめしたいわけではありません。

ただ、実際に事前相談をされた後にご葬儀を迎えられたご家族からは、

「相談しておいて本当に良かった」

というお声をいただくことが多くあります。

大切な方が亡くなられた直後、ご家族は深い悲しみの中におられます。それでも現実には、短い時間の中で多くのことを決めなければなりません。

どこへ連絡すればよいのか。
病院や施設からの搬送はどうするのか。
葬儀の場所はどこにするのか。
家族葬でよいのか、親族やご近所への連絡はどうするのか。
費用はどれくらいかかるのか。
お寺様にはいつ、どのように連絡すればよいのか。

悲しみの中で、初めて聞くこと、初めて決めることが次々と出てきます。

そのような時、事前に少しでも流れを知っているだけで、心の負担は大きく変わります。

実際にご相談いただいた方からは、

「亡くなった時に、まず何をすればいいか分かっていたので焦らずに済みました」
「費用の目安を聞いていたので、不安が少なかったです」
「家族で話し合うきっかけになりました」
「何も分からないまま決めるより、安心して進められました」

というお声をいただいています。

葬儀の悲しみがなくなるわけではありません。
お別れが楽になるわけでもありません。

それでも、「分からないことへの不安」や「急に決めなければならない焦り」は、少し減らすことができます。

特に費用については、多くの方が不安に感じられる部分です。

「葬儀にはいくらかかるのか」
「後から高額になるのではないか」
「家族葬にした場合、どのくらいの費用になるのか」

こうした不安は、聞きにくいことでもあります。

しかし、費用のことを事前に確認しておくことは、とても大切です。金額の目安が分かるだけでも、漠然とした不安は少し具体的になります。

そして、具体的になることで、必要以上に恐れずに考えられるようになります。

また、事前相談というと、

「一度の相談ですべて決めなければいけない」

と思われる方もいらっしゃいます。

しかし、私たちはそう考えていません。

葬儀のことは、普段から考え慣れているものではありません。一回ですべてを理解しようとすると、それだけで大きな負担になります。

ですから、最初は気になっていることだけで十分です。

「家族葬とはどんな葬儀なのか」
「費用はどれくらいかかるのか」
「もしもの時、最初にどこへ電話すればよいのか」
「お寺様との付き合いはどう考えればよいのか」
「会員制度について少し知りたい」

そのくらいの相談で構いません。

一つ疑問が解消されると、また別の疑問が出てくることもあります。

「そういえば、親族への連絡はどうするのだろう」
「法要のことも少し気になる」
「お墓や納骨についても聞いてみたい」

そう思われた時に、また気軽に聞いていただければよいのです。

事前相談は、一回で終わらせるものではありません。何度ご相談いただいても構いません。

一回目は費用のこと。
二回目は葬儀の流れ。
三回目は法要や供養のこと。

そのように、少しずつ整理していく形でよいと思っています。

私たちは事前相談を、葬儀の予約だとは考えていません。

ご家族が抱えている不安や疑問を、一つずつ整理していくための時間だと考えています。

すべての不安が一度で解消するわけではありません。だからこそ、気になることがあれば何度でも相談していただきたい。

「少し安心できた」

そう感じていただけることが、私たちにとって何より大切なことです。

葬儀社に相談するというと、少し身構えてしまうかもしれません。

「相談したら決めなければいけないのではないか」
「営業されるのではないか」
「まだ早いと言われるのではないか」

そんな心配をされる方もいらっしゃると思います。

ですが、相談したからといって、すぐに何かを決める必要はありません。

むしろ、決めるためではなく、考えるために来ていただければよいのです。

大切な人が元気な今だからこそ、落ち着いて確認できることがあります。

いざという時ではない今だからこそ、家族で話し合えることがあります。

そして、何も起きていない今だからこそ、不安を少しずつ小さくしていくことができます。

私たちは、地域の皆様にとって「分からない時に聞ける葬儀社」でありたいと思っています。

大きな相談でなくても構いません。
まだ具体的でなくても構いません。
今すぐ必要な話でなくても構いません。

「少し気になっている」
「一度聞いてみたい」
「家族に話す前に確認しておきたい」

そのようなお気持ちで十分です。

葬儀の準備というと、どうしても重たく感じられます。

けれど事前相談は、決して不吉なことではありません。

大切なご家族のために、そして残されるご家族が慌てずに済むために、少しだけ先のことを確認しておく時間です。

その小さな確認が、いつか大きな安心につながることがあります。

もし気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

不安を一つずつ整理する、そのひとときを、私たちは大切にお手伝いしたいと思っています。


セレモニー会館タカダ
葬祭ディレクター 楠明倫